こんにちは。
今回は新しい画像フォーマットとして有名なWebPに関する記事を書きました。
jpgやpngが主に利用されていますが、いつのまにwebpという形式のファイルを目にするようになってきました。
ところが、webpファイルを手に入れたもののファイルマネージャで表示されないのです。
ネットで調べていくと、なんとか表示させることに成功しましたので作業記録として残しておきます。
記事の作成にあたり、下記サイトを参照しました。
WebPのサムネイルを表示させる方法
まずはUbuntuにwebpを表示させるためのパッケージをインストールします。
sudo apt update sudo apt install webp
webpパッケージはpngサムネイルを作成するためのvwebpとdwebpツールなどがあり、cwebpというのはwebp形式に変換するものです。
(くわしくはsynapticで参照してみてください)
pngサムネイルはホームフォルダにある.cacheや.thumbnailの画像フォルダに生成されるものです。
次に/usr/share/thumbnailersにthumbnailers/webp.thumbnailerファイルを作成します。
sudo gedit /usr/share/thumbnailers/webp.thumbnailer
作成したら以下の貼り付けます。
[Thumbnailer Entry] Exec=/usr/bin/dwebp %i -scale %s %s -o %o MimeType=image/x-webp;image/webp;
%sというのは、任意のサイズという意味です。(具体的な数字を指定しないほうがよいみたいです)
%s %sがふたつ書かれているのはタテ・ヨコです。
次に.cacheにあるthumbnailフォルダ内の画像ファイルを削除します。(フォルダにfail,large,normalがあります)
画像を表示したら自動的に生成されるフォルダで、削除しても再生成されます。
rm ~/.cache/thumbnails/fail/gnome-thumbnail-factory/* rm ~/.cache/thumbnails/large/* rm ~/.cache/thumbnails/normal/*
最後に(使っているファイルマネージャ) -qコマンドを実行。
(例えばnautilusだと)nautilus -q
この作業を実行すればwebpファイルのサムネイルが表示されるようになります。
上記の内容では作成されるサムネイルのサイズが正方形で統一されており、タテ型やヨコ型のサムネイルがうまく変換されないです。
PCManFMではWebp画像は表示されない?と思いきや・・・
私が気に入って使っているファイルマネージャのPCManFM(GTKタイプ)ではwebpファイルのサムネイルが表示されません。
(webpだけでなく、pdfも表示されません)→後述するパッケージをインストールすることで表示可能に
ところが、同じPCManFMでもツールキットが違うQtタイプだと生成されるサムネイルがすべて正方形であるということもなく正常に表示されました。
PCManFMにはGTKとQtの2種類があります。
webp-pixbuf-loaderをインストールして一発表示
実は、これまで説明してきた方法を取らずとも、以下のパッケージをインストールすることでWebp画像が一発で表示されることを知りました。
補足として、冒頭でSynapticパッケージマネージャーからwebpというパッケージをインストールすることでWebp画像が表示される旨を書きました。
試しにwebpパッケージをインストールしないでファイルマネージャを起動させたら表示されました。
なのでwebpパッケージは不要でしょう。
webp-pixbuf-loaderをインストールするとwebP画像が表示されます。
以下、英語サイトに方法が解説されています。
ファイルマネージャのDolphinの場合は注意
KDEデスクトップ環境のデフォルトファイルマネージャであるDolphinをUbuntuで使う場合、webp-pixbuf-loaderをインストールしてもWebp画像が表示されませんでした。(Ubuntu23.04の場合)
私がUbuntu23.04で実行した場合であり、それ以外のヴァージョンでは確認していませんが。
ネットで調べた結果、qt5-image-formats-pluginsというパッケージをダウンロード・インストールしたら表示されました。
まとめ
jpgやpngに代わる新しい画像フォーマットとしてGoogleが開発したwebpですが、非対応のケースが改善させることを願います。
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